シトラス Citrus
ベルガモットやレモンなど柑橘の弾けるような爽快感。トップノートの定番。
シトラス(Citrus)とは
シトラスは、ベルガモット、レモン、オレンジ、グレープフルーツといった柑橘類を主役とする爽やかな香調である。揮発性が高く残香は短めだが、その分だけ立ち上がりの鮮烈さは他のどのファミリーも凌駕する。多くの香水でトップノートに配されるが、シトラス系香水では最初から最後まで柑橘が主役を務める。
歴史・起源
シトラス香水の源流は、1709年にドイツ・ケルンで生まれた「オー・デ・コロン」(Johann Maria Farina作)にさかのぼる。ベルガモットとネロリを基調としたこの調合は、以後300年以上にわたり世界中の柑橘系香水の原型となった。
代表的なノート・構成原料
ベルガモット、レモン、ライム、オレンジ、マンダリン、ユズ、グレープフルーツといった果皮由来の精油に加え、花に近い柑橘であるネロリやプチグレン(ビターオレンジの葉)も重要な役割を果たす。
シーン・イメージ
夏の朝、シャワー上がり、清潔感を求められるビジネスの場——シトラスが真価を発揮するのはそうした瞬間である。爽快感で気分を切り替えたい時、あるいは重い残香を避けたい場面に適している。
他ノートとの違い
フレッシュ/アクアティック系とよく混同されるが、シトラスが「果皮の油分」を核とするのに対し、フレッシュ系は水や海のイメージを合成香料で表現する。シトラスは自然由来、フレッシュ系は現代的な合成の香調と整理するとわかりやすい。
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